ブレンデッドとはブレンデッドは、モルトウイスキーとグレーンウイスキーの原酒を混ぜたウイスキーです。そしてモルトウイスキーとグレーンウイスキー1つずつを混ぜるわけではなく、複数の蒸溜所のウイスキーを混ぜ合わせることで出来上がっています。1つのブレンデッドウイスキーを作るために、数十の蒸溜所が関わっていることもあります。ブレンデッドウイスキーは、製造会社に所属しているブレンダーが、己の鼻と舌を使って作ります。シングルモルトは土地が生み出すウイスキーと言えますが、ブレンデッドは人の手で生み出すウイスキーです。ブレンダーはさながら魔法のように、原酒を組み合わせて、新しいウイスキーを創造していきます。ちなみに、世界ウイスキーの流通量は、8〜9割がブレンデッドウイスキーです。その大きな理由は、価格です。大麦麦芽100%のモルトウイスキーと比べて、様々な穀物を原料にしたグレーンウイスキーの方がコストを安く抑えることができ、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜるブレンデッドウイスキーの方が価格も安くなるためです。また、味についても昔は技術が近年ほど発達していなかったためシングルモルトはまだまだ荒々しいウイスキーだったことから、ブレンドして飲みやすくしていたという背景もあります。