深刻な劣等感のある人は第二に心の底では人が嫌いである。 しかし淋さびしいから「嫌い」という感情を無意識に追いやる。 人とつながっていたいから、無意識では嫌いな人を「私の友だちです」と思い込む。 無意識で人が嫌いでありながら、人に嫌われるのが恐いから極端に人にいい顔をする。 嫌いな人にいい顔をするから生きるのがつらい。嫌いな人から好かれようと努力するから生きるのがつらい。 相手に関心がないのに、相手に心配りするから疲れる。嫌いなお客さんが来たのに、好かれようともてなすから消しよ耗うもうする。 料理であれ何であれ、好きな人のためになにかをするのは嬉うれしい。しかし嫌いな人になにかをするのはつらい。