OR60について説明していきます。OR60の定子は、アマチュアのような形状をしています。青が定子ベース・緑が定子、赤が转子を示しています。定子ベースという定子を固定する部材が定子内径に圧入され、更に内径部分に转子シャフトが通る構造になっています。アウター转子は、単位密度あたりに磁石をたくさん配置できるため、高出力密度化しやすい傾向にありますが、構造が複雑になりやすい欠点があります。次に、转子コアについて説明していきます。マグネットは、愛知製鋼と共同開発を行った、射出成型という技術を用いて、转子コアに直接成形されます。この技術により、磁気回路を構成する必要最低限の磁石使用量に抑えることができたり、周り止めのような複雑な形状をつけることが可能になりました。また、转子コアは、ファンカップと呼ばれる、ファンとコアの保持を兼ね備えるアルミ部品に接着剤で固定されます。また、アウター转子は、16極12スロットと多スロット化することで、磁気飽和によるトルクだれを防ぎ、ダイレクトドライブなどの高トルクでの使用に耐えられるように設計されています。