学習スタイルのようなものは自己申告によるものであり、学習者自らが選択した好みである。学習スタイルは学びそのものを予測することや実際の学習に何らかの役に立つことを示す確かなエビデンスはない。そして、生徒は教え方のスタイルが彼らの学習スタイルに合致した時に最もよく学ぶという概念はただの「都市伝説」のようなものである。この章の内容から、学習者にとって学習スタイルより学習方略のほうが大事だとわかった。そして、教師は学習スタイルを使って生徒を分類する必要はない。現実の学習の場では、教師は生徒がどのように学んでいるのかを気にするより生徒一人一人に合わせたフィードバックを利用したほうが効果的だと思う。