非薬物的療法の目的 運動や作業・活動を介することで、認知症の方が持っている能力を引き出し、機能を最大限に活かした治療が行なえます。昔好きだったこと、興味のあること、得意だったことは楽しく取り組めるので継続して行えます。継続することによって持続性も向上し、昼間の覚醒時間も確保できます。活動を遂行することで本人の自信や肯定的な感情が得られるので、不穏や問題行動も落ち着き、家族の方も穏やかな気持ちで過ごせます。プラスの感情を引き出すことによって、精神的な安定をもたらし、不安や混乱を抑えて周囲との穏やかな時間が持てるようにします。昼間に活動に参加して覚醒や活動性を促します。また、昼夜のリズム付けを行うことで夜間の安定した睡眠を促します。活動を継続して脳の活性化を促し、身体機能や認知機能を保ちますグループ活動は、他の人との関わりやコミュニケーションを促し、一人では得られない感情や刺激を体験できます。家族の方が普段目にすることのない本人の表情や姿を見ることで、本人への理解が深まります。