本発明の熱硬化性樹脂組成物において、(a)無機充填材の含有量は、熱硬化性樹脂組成物の樹脂成分に対して、好ましくは60~150体積%、より好ましくは80~150体積%、さらに好ましくは90~130体積%、特に好ましくは100~130体積%、最も好ましくは105~130体積%である。質量単位で示すと、(a)無機充填材の含有量は、熱硬化性樹脂組成物中の樹脂成分100質量部に対して、好ましくは50~400質量部、より好ましくは100~350質量部、さらに好ましくは200~350質量部、特に好ましくは240~350質量部、最も好ましくは260~350質量部である。(a)無機充填材の含有量が前記範囲内であると、低熱膨張性、弾性率及び成形性が良好となる。 ここで、本明細書における固形分とは、水分、後述する有機溶剤等の揮発する物質以外の組成物中の成分のことをいう。該固形分は、25℃付近の室温で液状、水飴状及びワックス状のものも含み、必ずしも固体である必要性はない。なお、本明細書において、樹脂成分という場合、主に、必要に応じて含有させる(b)~(d)成分及び変性イミド樹脂、並びに必要に応じて含有させるその他の樹脂等を指し、(a)無機充填材は含まれない。 また、(a)無機充填材中の前記(a1)無機充填材の含有率[(a1)無機充填材/(a)無機充填材]は、(a)無機充填材を高充填化する観点から、好ましくは0.1~20体積%、より好ましくは0.3~15.0体積%、さらに好ましくは0.5~12.0体積%、特に好ましくは1.0~10.0体積%である。質量単位で示すと、[(a1)無機充填材/(a)無機充填材]は、好ましくは0.1~15質量%、より好ましくは0.3~10質量%、さらに好ましくは0.5~7質量%、特に好ましくは0.5~5質量%である。 当然のことながら、(a)無機充填材が前述の好ましいもの、つまりシリカ(溶融球状シリカ)であっても、上記同様の含有量が好ましい。