106PS 型火口取扱説明書このたびは、弊社 106PS 型火口をお買い上げ頂き厚く御礼申し上げます。この火口の切断作業に際しては、ガス切断標準能力表を参照して戴き、最適な切断条件のもとでご使用くださるようお願い申し上げます。《対象製品》①106PS 型、106PS-O 型火口 ②106PS-D5 型、106PS-O5 型火口 ③106PS-D7 型、106PS-O7 型本取扱説明書をよく読み、理解してから使用してください。不適切な使用,取扱いは重大な事故につながる危険があります。また、本書以外に使用する吹管,調整器の取扱説明書もあわせて読み、理解してから使用してください。1)プロパンガス以外には、使用しないでください。2)切断以外には、使用しないでください。逆火など、事故につながる危険があります。3)切断直後の火口は高温になっていますので、素手で触れると火傷をする危険があります。保護手袋を使用して作業をしてください。1)ガス漏れを起こした状態で使用しますと、事故につながり危険です。2)グリスや油などが付着していると、自然発火を起こしたりして事故につながり危険です。3)火口は正常な状態のものを使用してください。不具合な火口を使用すると、逆火事故につながり危険です。 4)この火口は、3 段当り(テ-パ部)プロパンガス用切断火口です。5)この火口に合った吹管を使用してください。6)火口の 3 段当り部には、キズ及びスラグや、異物の付着が無いことを確認してから取付けてください。また、吹管の火口当り部も同様に確認をしてください。 7)火口締付けは、確実に締付けてください。8)使用する前に、ガス漏れが無いことを確認してください。9)火口の出口(予熱スリット、切断酸素孔)がスパッタ-等で閉ざされていないことを確認して使用してください。 10)点火時、火炎に変調が無いことを確認してください。11)火炎変調や切断酸素気流の乱れが発生している場合は、専用の火口掃除針を使用してください。ダイバ-ジェント火口の切断酸素孔にはステンレスパイプを使用しており、変形しにくくなっていますが、ストレ-ト火口と同様キズや変形をさせない様に注意してください。 12)106PS-O 型、106PS-O5 型、106PS-O7 型火口には、O リングが装着されています。 Oリングは絶えず過酷な熱雰囲気中で使用される為劣化し、Oリングの機能が徐々に低下し、ガス漏れによる逆火事故の原因にもなりますので、下記の保守管理を実施してください。① 106PS-O型,106PS-O5型,106PS-O7型火口のOリングは1ヶ月毎に新品と交換。② クイックト-チ用 O リングは 3 ヶ月毎に新品と交換。③ O リングの取付け時、キズや油脂の付着に十分ご注意してください。取扱い要領 1.標準能力表は、弊社が推奨する板厚に対する最適切断条件を示したものです。2.ガス圧力は全て吹管入口に於ける圧力です。従って圧力調整器での圧力設定は能力表の値よりも 10~15%高めに設定してください。 3.標準能力表は、軟鋼、黒皮付鋼材の条件であり、塗装鋼材などの切断材の条件が異なる場合は、適宜調整してください。 4.使用する酸素の純度は、99.7%以上とします。5.切断面の品質を無視できる場合は、能力表の条件よりも切断速度の上昇が可能です。6.鋼板上面からの火口高さは、予熱炎の白点がなめる高さが最適です。7.形切断や曲線切断の場合は、速度を少し下げてください。8.開先切断の場合は、開先角度により速度が変わります。目安として、直線切断の場合よりも30°開先で 30~35%、45°開先では 35~40%程度下げてください。