本州四国連絡橋の海峡部橋梁においては、上工部の設計にあたって風洞実験を

本州四国連絡橋の海峡部橋梁においては、上工部の設計にあたって風洞実験を実施し、耐風性の検証を行っている。南備讚濑户大橋においても、昭和47年より全橋模型等を用いた耐風性の検討を行い、設計断面を算定し最終設計断面についても部分模型を用いて検証を行ってきた。そこで今回、完成した実橋を対象に、これらの耐風設計の妥当性を検証するとともに、大振幅領域での振動特性を把握して、今後の長大吊橋の耐風設計の参考となるべく実橋振動実験を行った。本文は、昭和63年3月に供用に先立ち行われた大型起振機による実橋振動実験の概要報告である。