調査結果より、返却品F1、F2はシリコン漏れが発生していましたが、クッションラバーゴム部上面側にはキレツが見られず、内部側に貫通していない事、リテーナー金具の接着部分には異常は見られず、シール部、ドライベアリング、スタッド摺動部に磨耗が見られたことから、シリコン漏れはリテーナー金具とスタッド摺動部の間にあるシール部で発生したものと判断致します。又、返却品F3、F4はシリコン漏れが発生していましたが、一時的にシリコン漏れが発生したものと推定されます。現品調査結果からはシリコン漏れの要因となるような異常は見られませんでしたが、ドライベアリング部とスタッド摺動部に擦れ跡及び、僅かなキズが見られたことから、何らかの異物が摺動部に嚙み込んだことにより一時的なシリコン漏れとなった可能性が考えられます。