降谷は花吐き病について調べた。情報は乏しく症例が少ないため本当にあるの

降谷は花吐き病について調べた。情報は乏しく症例が少ないため本当にあるのかも疑わしい。しかし、何故あのタイミングで志保はその話題を出したのか。性格上意味のないことはわざわざ言わない。降谷に止めて欲しいと言っていた。話せないと言っている以上きっと何か気づいて欲しいのだ。赤井の最近を振り返り状況と照らし合わせると点と点が繋がっていくように思えた。赤井はその花吐き病とやらなのか？確信的な物はないが仮にそうだとして、誰かにそんなに恋い焦がれているというのか。そのことで病み仕事もできなくなるほどに。この病はいずれ死に至るのなら何故伝えない。赤井とてそうむざむざと死にたくはないはだろうし、自分におきかえるならばだめもとでも伝えるだろう。赤井に思われてNOと言う様な人間などいないのではとも思う。それならば相手はすでにこの世おらず伝えられないのだろうか？だとしたら宮野明美か。志保は降谷にどうしろと言うのだろう。その相手は何故僕じゃないんだ。僕だって赤井のことが好きなのに。僕だったら万事解決なのに！と降谷は理不尽な怒りが込み上げた。しかしこのままでは赤井は死ぬ以前にどこかへ雲隠れする気だと言うことになる。一度ならず二度までも消息を絶つつもりなのだ。死期が近づいたら姿を消すって動物なのか？一方的な怒りが蓄積していく。