この文章に即して、機械と人間の労働は社会発展の両輪だと思われる。「10~20年後に日本の労働人口の49%がAIやロボットによって代替可能になる」という議論が活発に行われている。しかし、技術革新による雇用喪失の心配より、斬新の雇用を作り出すことが重要だと思われる。例えば自動車の発明により、馬子の代わりに自動車製造・運転などの労働力の需要が多くなった。今日はもうすでに「馬子」の代替品を作り出す頃である。機械は規則に決定されたコースに応じて動いているので、機械が代替する職位は創造性が強い専門職と柔軟性が高い事務職でなく、単純作業の生産職の方が多い。そのために、人間は機械を服従することより、機械のパートナーを演じる方が良いと思われる。機械が順調に作動することができるため、人間は技術開発・機械点検・錯誤是正などの補助役を務める必要がある。従って、専門人材を育成・活用することが差し迫ったことになる。要するに、経済成長・社会繁栄のために、機械と人間の労働の共同作業を促進する新しい仕組みを創出する組織構造を革新することが重要である。