レーザ光が直接人体の眼および皮膚等に照射された場合には角膜損傷、熱損傷等をひきおこします。このため、特にレーザ装置を使用するにあたっては、眼および皮膚等に直接または周囲の物体による反射光等を照射することのないように注意するだけではなく、次のような安全対策が必要です。(1) 装置の使用者、見学者をとわず指定されたレーザ装置の全治してある作業場内における関係者は常に保護メガネによって眼の保護を行ってください。炭酸ガスレーザ光は通常のガラス、石英、プラスラック等には吸収されますので、保護メガネ材料はそれらの材質にしてください。また保護メガネは定期的に検査され穴やひび割れのないこと、丈夫であることを確認してくださいい。(2) 皮膚に対する安全対策を行ううえで重要なことは照射されたレーザ光を乱反射されない対策が必要です。このため、レーザ装置を使用する室内においてレーザ光を反射するような金属物体、鏡等を使用または接地しないでください。さらに、レーザ装置の使用者および見学者はレーザ光の照射から身を守るために、皮膚を露出しないようにしてください。(3) レーザ装置の使用にあたっては必要箇所以外、レーザ照射を絶対にしないでください。(4) レーザ出力をテストするため、レーザを空間に出力する場合は関係者以外作業場は立入禁止としてください。