薬指に嵌められたのは結婚指輪で、この世界にはそんな文化は存在していない。私が前世の記憶があると話したときに、どんな恋愛漫画やゲームに憧れていたのかと聞かれた時に指輪を左の薬指に嵌めたいと言ったのを覚えていたジークは、ジークの魔力がたっぷり籠ったジーク自身の目の色の宝石をちりばめた指輪を贈ってくれた。宝石は小さく埋め込まれていて派手すぎないし、普段つけっぱなしにすることができる。シンプル過ぎない指輪は婚約指輪のほうが近いのかもしれないけど、やっぱり夫婦の証としての結婚指輪かな。ただ夫婦で同じものを付けるということを説明し忘れていたので、今度は私がジークに指輪をプレゼントしよう。